堀川に架かる広小路通の橋。慶長15(1610)年、家康による名古屋遷都の際にかけられた、堀川七橋の一つ。現在の橋は、昭和56(1981)年の道路拡幅にあわせて掛け替えられたもの。長らく市民に親しまれてきた面影を残すため、大正2(1913)年に掛け替えを行った時の欄干をそのまま残し、当時のアールデコのデザインを引き継いだ。
家紋入りの高欄 鋳鉄製の高欄には堀川の開削にあたった武将、福島正則の家紋「中貫十文字紋」が鋳込まれている。また、そのすぐそばには、織田、豊臣・徳川の家紋も並ぶ。
納屋橋まんじゅう 伊勢で修行したことから伊勢屋の屋号で創業した酒元饅頭。大正2(1913)年の納屋橋掛け替えの際には、渡橋式が行われ、伊勢屋一家３代の夫婦が｢渡り女(わたりめ)｣に選ばれたという。これを機会に納屋橋饅頭を名乗り、以降名古屋名物に。
